藤井寺市にある、市民総合体育館。そちらの会館にて練習を行う藤井寺市剣道薙刀協会さん。会館内に響き渡る大きな声と、迫力のある打ち込みの音を響かせている協会の子供たちでした。よく学びながら、よく稽古に励み、健全な精神と体位の向上に努める、という意味の「文武不岐」を理念に掲げており、今回はそんな剣道さんのインタビューと練習風景をご紹介いたします!
掲載情報は2024年3月の記事になります。営業時間や価格など、最新の情報は協会様にご確認ください。
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お店の営業時間など詳細情報
店舗名 | 藤井寺市剣道薙刀協会 |
住所 | 市民総合体育館(その他藤井寺市内施設) |
駐車場 | 市民総合体育館内の駐車場をご利用ください。 |
練習日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
練習時間 | 土曜日 18時~21時/日曜日 9時~12時/祝日 9時~12時 |
ホームページ | https://fujikenkyou.upper.jp/ |
SNS等 | Instagram https://www.instagram.com/reel/C2EazgmvyqO/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA== |
インタビュー内容
最初は昭和44年
藤井寺市剣道薙刀協会さんの発足はいつですか?
最初は昭和44年に藤井寺市の教育委員会で小学生を対象に剣道教室として、指導者を呼ぶ形で発足しました。昭和45年に薙刀さんも加わって、剣道薙刀教室としてやっていました。その際は今の道明寺小学校でやっていましたが、昭和51年に市民総合体育館が出来た時に場所を移動し、藤井寺市剣道薙刀協会として発足しました。
教育の一環として
発足したきっかけは何ですか?
僕も創立時から居たわけではありませんが、藤井寺市の教育委員会が指導の下、いろんなスポーツがある中で武道や士道を、教育の一環として始めたとの事です。
幼稚園から中学生まで
今指導されている年齢層は主にどのくらいになりますか?
主に小学生が多いですね。下の子だと幼稚園の年少さんもいますし、中学生もいます。中学生でいったん卒業にはなりますが、高校生以上は一般の部として参加してくれている子も多いです。性別も昔みたいに剣道は男子ってイメージもなくなりましたので、今は女子も増えて、楽しんでやってくれています。
お侍さんからずっと伝わってきたもの
指導をされている中で印象に残っていることはありますか?
今錬成会って形で各大会にも参加させていただいてますが、思うのはやっぱり漫画とかマスコミの力はすごいなってところですね。六三四の剣とかやってた時期はやっぱり興味を持つ子が増えるのか、多いときは200人以上いたりしましたね。合宿とか行ったりもしますが、大型バスが2台とかもありました。
サッカーや野球のように直ぐには、試合にはなりません。長い間基本の素振りが続きます。そんに中でも、床の上に正座して、先生の話を聞いている姿ができてくると嬉しくなります。剣道は、自分勝手な行動や言葉を抑えて、相手の気持ちを尊重する思いやりの気持ちを大切にするように指導しています。こんな言葉があります。「打って反省、打たれて感謝」相手を打てたとしても、天狗にならず、反省して稽古に励み、打たれても腹を立てず、教えてくれたことに感謝する。 ということなのです。
一生懸命やってる相手がいるからこそ
剣道の魅力はなんですか?
そうですね、剣道だけではなく、他のスポーツもだと思いますが、剣道はとにかく基本の修行がずっと長いんです。しっかりと基本の動作をやっておけば、ブランクがあってもまたやることができます。それもあって、お子さんの練習についてきて昔やってたからやりたくなったって参加される親御さんも多いですし、大人になってからでもできるので、子供がやってるのを見て自分もやりたくなったって始める方もいらっしゃいます。
あとはやっぱり礼儀作法。これをしっかり小さいころから教えてもらえることですね。小さい子はなかなか継続してできないとかもあるかもしれませんが、それに関しては我々指導者もちょっと遊び感覚でとかで工夫しながら楽しんで覚えれるようにしています。他には大きな声で挨拶をする。剣道は大きな声を出すことを気合というんですが、大きな声を出して気合を入れる。自分を勇気づけることができるようになります。
元々はお侍さんが真剣で向き合うのはやはり怖いこと。そこに立ち向かう勇気を出すために声を出す。その流れから来ています。こういったメンタル的なところをしっかり鍛えることが出来る。これが剣道の魅力だと思います。
他にも剣道は一本取ったとしても、他のスポーツのようにガッツポーズを取るのは禁止行為で、一本が取り消しになります。これは相手のきもちを尊重するということによります。自分はうれしくても、相手は悔しい気持ちをしていますし、何より一生懸命やってる相手が居ての勝ち負けですので、相手に失礼のないように礼儀をしっかりする、相手のきもちを大事にすることが出来るようになると思います。
普段の生活でどう活かすか
指導されていてやりがいを感じる時はどんなときですか?
剣道の試合で優勝や賞に入ることも嬉しいですが、普段の生活の中で、小さい子が大きな声で挨拶が出来たことや、礼儀がちゃんとできてるってお話をお母さん方から聞くとね、やっぱりよかったなって思います。剣道をやっていて普段の生活でどう活かすか?それが本当に一番大切だと思いますので。
動きやすい服装で
見学の際は何か持ち物や用意したほうがいいものはありますか?
動きやすい、汗をかいてもいい服装で来てくれたら、他に特に用意するものはありません。剣道衣も最初はいきなり着ませんので、最初は一切気にせず見学に来てください。見学して始めるってなったら最初は竹刀。これはどうしても買っていただかないといけない物にはなります。もちろん、協会の方で貸し出しも多少はありますが、やっぱり継続する場合は自分の竹刀というのをもってもらった方がいいかと思いますが、入会して頂いた方に入会記念で竹刀1本プレゼントさせて頂いてます。
そこから7ヶ月くらいはその状態で素振りと足さばきの練習からスタートになります。そこから袴を着て、慣れてきたらようやく県道具を着けての練習になります。子供用にちょっとお手頃なものもありますし、協会の方での貸し出しもあります。なので、身構えずに継続する場合ちょっとずつ買いそろえていくくらいの気持ちで見学に来ていただけたらと思います。
色んな子が来てます
運動が苦手な子でも剣道はできますか?
剣道は色んな子が来てます。運動が苦手な子だけでなく、昔も今も喘息を持っている子も克服のために剣道を習う子が多いですが、他の子と遜色なく頑張って稽古してくれています。剣道は大きな声を出して呼吸をするので、呼吸法とかもあるんです。そこまで行くのには結構上達しないとですが、そういった運動が苦手とか、喘息や体が心配な子でも気軽に体験に来てもらって、雰囲気を感じてもらえたらと思います。
昔は怖い顔して指導してるイメージだったと思いますが、今は時代も変わりましたし、個人のペースに合わせながら、指導者達も笑顔で楽しく指導してますので。4回までは無料で体験できますので、気に入ったら継続で一緒に頑張っていけたらなと思います。
人生で役立てていただく
最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。
剣道はどなたでもできます。ただ、イメージとしてどうしても敷居が高いと思う方が多いと思いますが、一歩踏み込む勇気を持っていただけたら、本当にどなたでも出来ます。そして経験が生活の中で活かされることが非常に多い競技です。相手を思いやる気持ちや、所作は非常に社会において大切なことだと思います。それをこの道場で学んでいただくという事、それを人生で役立てていただくというのが、僕らの目的です。勝てばなんでも許される。という勝利至上主義ではなく、剣を学びながら人間形成をしていくという事を大事にしています。なので、是非見ているだけではなく、勇気を持って一歩踏み込んで声をかけていただけたら、いつでも喜んで教えさせえていただきます。
ありがとうございました!
記者からの感想
会場には子供達の迫力ある大きな声が響いていました!
皆しっかりと集中して稽古されていましたよ!
終わった後は笑顔でしたし、しっかり道場に一礼して帰っていくのも、とても印象的でした!
興味がある方は是非見学から行ってみてくださいね!